ニュースレター第25号新老虎机平台2年度下半期版.pdf (PDF 1.84MB)

徳島大学同窓会連合会交流会(びざん会)オンライン開催

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徳島大学長 野地 澄晴

同窓会の皆さまにおかれましては、日頃より徳島大学の活動をご支援いただきまして、誠にありがとうございます。本年度は、コロナ禍により、卒業などに必要不可欠な演習などに出席する場合を除いて、学生には大学のキャンパスに原則来ないようにお願いし、遠隔での講義に出席することを推奨しています。特に、1年生は入学式もなく、春から現在までこのような学生生活を強いていることに対し、大変申し訳なく思っています。
このような状況のため、通常は東京と大阪で交互に開催している徳島大学同窓会連合会交流会(びざん会)につきましても、2020年11月1日(日)にオンラインで開催させていただきました。当日は、各学部長による近況の報告があり、アンチエイジング医療センターのセンター長 松久宗英教授に「AgeとAging」という演題で講演をしていただきました。終始、60名以上という多くの同窓生の皆さまにご視聴いただきましたこと、誠にありがとうございました。皆さまへのアンケートの結果、「オンラインによる開催形式も良い」とのご意見が多く、今後は、オンサイトに加えて、オンラインによるびざん会の回数を増加させることを検討しています。さらに多くの同窓会の皆さまにご参加いただけるように、魅力的な企画をしたいと思っています。
新型コロナウイルスの感染拡大については、早急に終息することを願うばかりではありますが、予断を許さない状況が続いています。このような状況のなか、本学において、医歯薬学研究部微生物病原学分野の野間口雅子教授とポストLEDフォトニクス研究所(pLED)の安井武史所長、南川丈夫准教授らの医光連携研究チームが、紫外線による殺ウイルス効果などを定量的に調べ、新たな感染防止法などを提案しています。
今後も、学生への支援も含め、徳島大学へご支援を賜りたく、皆さまに切にお願い申し上げます。
最後になりましたが、皆さまのご健勝とご多幸を祈念いたしまして、挨拶とさせていただきます。

同窓会の活動状況

渭水会(総合科学部同窓会)

濱尾 巧久氏
会長 濱尾 巧久
渭水会会長に就任して早や2年、このたび2期目の会長を務めることとなりました。日頃は当会の活動にご理解?ご協力をいただき、心よりお礼申し上げます。
新型コロナウイルス感染症の影響で、春以降、大学はかつてない状況にあることとお察しいたします。渭水会としても、会報等を通じて、学生会員の皆様ヘ情報発信やサポートを行っていきたいと考えております。
渭水会では、会員相互の連携を図る助成事業と、渭水会会長賞を活動の2本柱に取り組んでおります。今年は新型コロナの影響で、予定していた多くの助成事業も会務も中止となりました。3月には新老虎机平台元年度の第6回渭水会会長賞を4名(院生1名、学部生3名)に授与しました。表彰式は残念ながら中止となりましたが、新たな環境で益々ご活躍のことと伺っております。
さて、当会では毎年秋に会報を発行しています。広報委員会で企画を練り、卒業生はもちろん、教員や学生の皆さんからも寄稿いただいており、なかなか充実した誌面だと自負しております。今年は、コロナ禍における大学の状況、昨年のホームカミングデーのご報告、各界で活躍する卒業生の紹介などを中心に編集を進めているところです。どうぞお楽しみにお待ちください。
会報の内容や活動の詳細につきましては、渭水会Web サイトをご覧下さい。

渭水会ホームページ http://www.isuikai.jp/

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                渭水会会報は 2020 年秋発行で 49 号となります。
                  毎号、卒業生の作品が表紙を飾ります。

青藍会(医学部医学科同窓会)

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会長 荒瀬 誠治
終戦後に最大の死者?行方不明者(約2万人)をだした東北の大惨事から早くも9年が過ぎました。改めて被災地の皆様に心よりのエールを送ります。
さて昨今の社会はコロナ一色、国中が不穏?不安状態となり、このままでは日本が滅ぶかのような様相を呈しています。最も危惧するのは、コロナに脅かされ、振り回され、心までもが折れ、コロナ=個人崩壊=社会崩壊という言霊に心が乗っ取られ、全ての判断基準がコロナへの態度に支配されつつあることです。畢竟、コロナ感染者は悪人という風潮さえ生まれており、この矛先が次にどこに向かうのか心配です。このような中でも、青藍会会員は力一杯医療者の仕事を全うしており、私達の誇りです。青藍会はいかなる状況下でも会員の皆様が胸を張って生きるための要、パワフルな組織になりたいものです。
母校に目を移しますと、学生らはキャンパスにゆけず、仲間や指導者とも会えず、対面での講義が全て中止、患者さんを目の前にしての実習すらできていません。今までとは全く異なる学問環境の中で、それまでよりも見事な学生?卒業生、新老虎机平台を生み出すために、大学は持てる全てを投入し、新しい学問環境?体系を確立しようとしています。当然ですが、私たち青藍会も学生?院生、学部等への協力?支援?援助を通じて、母校の変革?発展に寄与したいものです。青藍会は医学部医学科卒業生6400人をまとめる唯一の団体で「会員相互の親睦?懇親?情報交換を厚くし、学術の向上を図り、母校の発展に尽くす」ために設立されました。母校の発展に尽くす行為とその結果?成果が、母校の充実、見事な学生の輩出に継ながればと常に考えています。自慢でき誇らしく思える母校の成果は会員の心の充実につながるからです。
今回は青藍会の具体的な活動状況等は全く紹介ぜずに、会長の思いだけを書かせていただきました。時は流れて時と知り、友は別れて友と知る(阿久悠)に付け加えるならば、母校は離れて母校?母港と知ります。このような感慨を持ち、誇りと母校愛に満ちた学生を輩出し、将来の活動性の高い会員を増やすことが会長に指名された私に課せられた大きな使命です。

青藍会ホームページ http://www.seirankai-tokushima.jp/

栄友会(医学部栄養学科?医科栄養学科同窓会)

津田 とみ氏
会長 津田 とみ
今期、2020年度前半についての報告を書こうとして、2月に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の日本で第一例が見つかって以来の、今までに経験したことがない半年間を振り返っています。全国的なCOVID-19拡大の影響で、様々な場所で例年とは全く違う対応を迫られ、本稿を書いている今日現在、10月中旬もまだ収束(終息)とはなっておらず、このような異例の半年間の活動報告を書くにあたり、さて何を書くか戸惑いも感じているところです。
栄友会総会は当初の予定の日程は変更せず、7月11日(土曜日)に規模を縮小しての開催とし、昨年度の活動報告ならびに新年度の予定など、栄友会の運営に関する事項を滞りなく決めることができました。しかし残念なことに総会後に予定していました学術講演会は、延期することにいたしました。講演は、『病院栄養部門の取り組み』というタイトルで予定しておりましたが、中止ではなく次の機会までの延期とし、開催できる日を今から楽しみにしているところです。できるだけ早期に国内?国外の新型コロナウイルス禍が収束(終息)するのを強く願っています。
会報の発行は、毎年5月に行っていますが今期も会員からの原稿を集め、徳島大学創立70周年記念事業の様子やホームカミングイベントの報告も掲載し、会員の皆様へ届けることができました。
栄友会の各支部においてもそれぞれがこの新型コロナウイルス感染の状況を鑑み自粛を伴いながらも、幸いなことにピンチをチャンスに変え、ネットワークでの繋がりは今まで以上に機能を高めることも試みております。例えば東日本支部では、毎年6月という開催日程を変更することなくオンラインでのリモート同窓会(支部総会)を開催することができました。直接会えないのは残念でしたが、画面にコマ割りに並んだ出席者の顔を確かめながら会議を進行し、十分な意見交換やお互いの近況報告もできて和やかなひと時を過ごすことができました。その一コマの集合写真をご紹介しておきます(写真)。
各地の栄友会のメンバーからは今年も続々と栄養学の研究?教育、管理栄養士の養成、研究機構や企業での重責にと活躍している様子が伝わってまいりますが、今春は瀬川博子氏(28期生)が徳島大学大学院医歯薬学研究部応用栄養学分野の教授就任という嬉しいニュースを徳島から発信することができ、会員一同とても喜んでいます。
今年のような状況の急変にあっても柔軟に対応し同窓会活動を継続できていることは栄友会の底ヂカラだと、頼もしく感じています。全学同窓会連合会並びに栄友会の活動がさらに充実するよう願いつつ、新型コロナウイルス禍の収束(終息)後の、往来を伴う同窓会活動が自由にできる日を待ち遠しく思う昨今です。

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                 (写真)栄友会東日本支部での”初めてのリモート同窓会”の一コマ
                          (2020年6月27日土曜日)

栄友会ホームページ http://eiyo.jimdo.com/

睦眉会(医学部保健学科同窓会)

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会長 橋本 公子
さわやかな秋の日々がやっと到来いたしました。
新老虎机平台2年は、新型コロナウイルス感染症が全世界で猛威を振るい、教育や経済に大きな打撃を与え続けています。10月現在、感染状況は落ち着きつつありますが、ヨーロッパでは“第2波”が襲来しており、我が国においても今後予測される再流行に向けて、継続的な感染対策が求められています。
この長期間に渡る感染症との戦いの中、医療や福祉の現場において昼夜を問わず懸命に人々の命と向き合っておられる皆様、対面授業が叶わない教育の現場において、教育効果を担保するために苦心されている皆様に敬意を表しますと共に、外出自粛を余儀なくされ、友人との交流や課外活動も停止し、大学生活を謳歌できない状況にある学生の皆様にも、感染予防対策へのご協力に感謝申し上げます。
さて、睦眉会の会員数は2020年4月現在7,276名となりました。本会の活動は、感染予防対策を重視しながら計画に沿って進めております。今年度の総会は、メールによるみなし総会として開催いたしました。メール会議では、時間に縛られず、熟慮した意見が出せるという反面、対面会議のように同時に多数の意見を把握することができず、一人一人の意見を尊重しながら決議することの難しさを実感いたしました。そのため、双方向システムであるオンライン会議を取り入れることとし、先日、一部の役員で試行してみました。同窓会活動においても、コロナ禍での新たな展開が期待できそうです。

睦眉会ホームページ http://mutsumi.web5.jp/

蔵歯会(歯学部同窓会)

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会長 笠原 信治
本年の蔵歯会は新役員での運営となり、新しい事業にも着手したいと考えていたところであるが、コロナ禍でなかなか思うように進んでいない。会報や名簿の発行については予定どおり進捗しているが、例年4~5月に同日開催していた評議員会?総会?支部長会?学生への支部説明会?懇親会は中止となり、年一回会員、学生や教職員多数が顔を合わして懇談する大きなイベントの機会を失った。評議員会?総会については書面で開催し、執行部の承認をはじめいろいろな議案の承認を頂いたが、体面開催に比べ意見交換や説明が難しく、少々物足りなさを感じるとともに事務量の多さが大変であった。
本年の「びざん会」はオンライン開催されたが、「withコロナ」の同窓会活動として、体面での活動と並行しながら、距離的?時間的に優位なオンラインでの会員交流を増やしていく必要性を感じている。

蔵歯会ホームページ http://www.tokudai-d.net/

薬友会(薬学部同窓会)

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会長 水口 和生
薬友会会員の皆様におかれましては薬友会ならびに薬学部の活動に対し、ご理解とご協力をいただきありがとうございます。
5月末に薬友会誌第16号(2年に1回発刊)約4000冊を会員向けに発送いたしました。薬学部で来年度から始まる『薬剤師資格を基盤とする新6年制課程』の紹介、各研究室の紹介、そしてクラス会?同窓会の様子を中心に編集していますので、ぜひご覧ください。
さて、現在の話題と言えば新型コロナウイルス感染症になると思います。今年は早々に蔵本祭の中止が決まったほか、徳島大学でのクラスター発生を受けて、蔵本キャンパスでは10月23日から11月3日まで学部学生及び大学院生についてキャンパス内立入り制限となりました。また、毎年秋に薬友会が後援して長井記念ホールで開催している「卒後教育公開講座」も今年度は3密の点から中止となりました。
薬友会では会員の皆様が同窓会?クラス会を開催する際のサポートとして宛名シールの提供をしており毎年10数件の依頼があるのですが、今年は10月末時点で2件と新型コロナウイルス感染症による同窓会活動への影響を数字の上でも実感しているところです。
さらに、薬友会の各支部会においても、徳島支部総会、関東支部会総会、近畿支部総会も現状を鑑みて中止という判断になりました。このように多くの方々に影響がでておりますが、この事態が早く収束することを心より願っています。
今年の夏は新型コロナウイルス感染症の第2波に覆われたことで阿波踊りも初の全面中止となり、いつもと違う感覚を覚えたまま年末を迎えようとしています。報道では第3波の可能性もあり不安な日々が続いておりますが、薬友会の会員の皆様におかれましてはぜひ健康にご留意されますことをお願い申し上げます。

薬友会ホームページ http://www.tokushima-u.ac.jp/ph/campus_life/alum/reunion/

工業会(工学部?理工学部?生物資源産業学部同窓会)

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理事長 坂東 武
皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
今期は、新型コロナウイルス感染症による大禍のもとでのスタートとなりました。例年5月開催の支部長会議、総会、記念講演会、懇親会、ホームカミングデイがすべて開催中止、また理事会も書面開催となりました。全国18支部の支部総会につきましても、今期は中止または延期となり、どの支部においても、まだ開催されていません。また、毎年恒例の見学会や親睦会等も中止となっています。支部活動こそが同窓会活動の基本であることから、恒例の活動が出来ないことによって、会員の交流、親睦が滞ることを心配しています。
さて、このような中でも、活動を粛々と進めています。まず、9月に徳島大学工業会会報(第66号)を32,800部発行いたしました。11月には理工学部?生物資源産業学部の成績優秀者30名に、成績優秀賞表彰を行うことになっています。会員名簿につきましては、ご案内のとおり、今期の発行は中止し、名簿データの精緻化作業を継続?重点実施しています。
地域によって、また就業?就学先によって、行動制約条件は異なりますが、ここ暫くの間、団体活動はなかなか難しいと思われます。「つないで100年 工業会」、コロナ禍の今ほど、この言葉の大切さを強く感じることはありません。今こそ会員の繋がりが求められている時です。多くの皆様が、母校ならびに工業会や同窓生に興味?関心を持ち、理解し、賛同し、参画していただく好循環が、「会員相互の親睦」、「母校の隆昌」の道筋であります。これからも、引き続き、ご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。
時節柄、皆様にはくれぐれもご自愛下さい。

工業会ホームページ http://www.tokushima-u.ac.jp/kgk/

卒業生紹介(ニュースレター)


各界でご活躍される卒業生をご紹介します。

渭水会


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毛利 久康   もうり ひさやす
渭水会副会長
徳島県卓球協会副会長
特定非営利活動法人「科学技術ネットワーク徳島」副理事長

1950年 広島県尾道市因島生まれ
1974年 徳島大学教育学部中学校教員養成課程(理科)卒業
【職歴】
1976年 城東高等学校北島分校へ赴任。以後、県下高等学校にて教諭を務める
1996年 徳島県教育委員会高校教育課指導主事
1999年 徳島県教育委員会学校教育課指導主事
2000年 徳島県教育委員会学校教育課高校指導班長
2007年 阿波西高等学校校長
2009年 城東高等学校校長
2011年3月 退職
2011年 徳島文理大学人間生活学部児童学科准教授
          徳島文理大学学生ユニット副部長
2016年 徳島文理大学退職
【役職】
2009年 徳島県高等学校文化連盟会長
2009年 徳島県高等学校教育研究会理科学会長
2010年 徳島県卓球協会顧問(~2013年)、現 副会長
2012年 渭水会理事長(~2020年)、現 副会長
2013年 徳島県卓球協会副会長
【賞歴】
2014年 日本視聴覚教育協会長表彰
2018年 文部科学大臣表彰(視聴覚教育?情報教育功労者)

吉野川市鴨島町在住。徳島大学教育学部中学校教員養成課程卒業。高等学校教員として勤務。1996年、徳島県教育委員会高校教育課指導主事に就任。以後、学校教育課指導主事?高校指導班長を歴任。教員として勤務する傍ら、特定非営利活動法人「科学技術ネットワーク徳島」の講師として子ども達に科学の面白さを伝える。こども野球や卓球などスポーツを通じた青少年の健全育成にも尽力。趣味は大学時代から続けている合唱。ちなみに出身は広島県尾道市因島で、知将として名高い毛利元就の一族であり、因島村上水軍の一族でもある。

青藍会

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笠松 由華  かさまつ ゆか

医療法人かさまつ在宅クリニック
小児在宅医長

【略歴】
平成11年3月   徳島大学医学部医学科卒業
平成11年4月   徳島大学医学部附属病院 小児科研修医
平成12年10月   公立学校共済組合 四国中央病院 小児科非常勤医師
平成14年4月   徳島大学医学部附属病院 小児科医員
平成15年9月    国立療養所 香川小児病院 小児科医師
平成16年4月    徳島県立中央病院 小児科医員
平成16年9月    独立行政法人国立病院機構 東徳島病院 小児科医長
平成17年4月~平成19年3月 徳島県立中央病院 小児科医長
平成20年2月    徳島大学大学院医学研究科(博士課程)プロテオミクス医科学専攻卒業
平成20年4月~  医療法人 遠藤産婦人科(非常勤)
平成20年9月~平成22年3月 徳島大学病院 小児科診療支援医師
平成23年1月~平成30年3月 医療法人 田山チャイルドクリニック(非常勤)
平成24年10月~  かさまつ在宅クリニック 小児在宅医長
平成25年4月~新老虎机平台2年7月  NPO法人どりーまぁサービス 児童発達支援事業所? 放課後等デイサービス「どりーむキッズ」嘱託医
平成28年1月~ 医療法人かさまつ在宅クリニック 理事

<資格>
日本小児科学会認定専門医
<所属学会>
日本小児科学会
日本小児科医会
日本外来小児科学会
日本小児救急医学会
日本重症心身障害学会
日本静脈経腸栄養学会
<受賞歴>
?第43回 徳島医学会賞受賞
?第8回「日本医師会 赤ひげ大賞」赤ひげ功労賞受賞

私は徳島市出身で、平成11年に徳島大学医学部医学科を卒業後、徳島大学小児科学教室に入局しました。現在は3人の子育てをしながら、自治医大出身の夫とともに、平成24年に徳島市内で開業した在宅療養支援診療所「かさまつ在宅クリニック」で、小児在宅医として訪問診療を行っています。
現在の仕事に従事してから、自分の身近なところでも、高度な医療的ケアを要するこどもたちが、数多くご自宅で暮らしていることを知りました。ほんの10年前は病院で過ごしていたようなこどもたちが、様々な在宅用医療機器をご自宅に持ち込んで生活しています。しかしながら、その24時間365日の介護はご家族にとって大きな負担になっています。
そのような現状を小児科医のみならず、医師会の先生方にも知っていただくこと、これからの医療を担う医学部の学生や研修医に知っていただくこと、そして小さな点が繋がって広い面としての支援に拡がっていくことを目標にしています。
徳島県は年間出生数が5千人を下回り、少子化の進行とともに小児科医の減少も問題となっています。やりがいのある小児在宅医療を通して、小児科医や地域医療に従事して下さる医師が増えることを切望しています。今後ともご指導ご支援のほど、よろしくお願い致します。

栄友会

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寺本 房子   てらもと ふさこ

医学部栄養学科 昭和49年3月卒業(第7期生)
川崎医療福祉大学医療技術学部 臨床栄養学科 特任教授

【略歴】
昭和49年 徳島大学医学部栄養学科卒業
昭和49年 川崎医科大学附属病院栄養給食部 管理栄養士
昭和58年 川崎医療短期大学栄養科 講師(併任)
昭和59年 川崎医科大学附属病院栄養給食部 主任栄養士(併任)
平成元年  川崎医療短期大学栄養科 助教授
平成3年   川崎医療福祉大学医療技術学部臨床栄養学科 助教授
平成15年 川崎医療福祉大学医療技術学部臨床栄養学科 教授

寺本房子氏は、昭和49年に医学部栄養学科を卒業され(7期)、川崎医科大学付属病院栄養給食部で管理栄養士としてキャリアをスタートされました。学生時代にこれからの医療のあり方として話題となっていた「チーム医療」に憧れて、川崎医科大学附属病院を選択されたそうです。しかしながら、現実はそんなに甘いものでなく、管理栄養士という職種は全く存在せず、厨房の中で特別治療食の調理をするのが栄養士の仕事だったそうです。長年に亘って臨床現場と管理栄養士の養成に携わり、日本臨床栄養代謝学会(旧日本静脈経腸栄養学会)などで学術的にも活躍され、また日本栄養士会の理事も歴任されました。
これまでを振り返って思うこと、そして、今後の管理栄養士の未来を担う若い人たちへのメッセージを送ってくださいました。
「管理栄養士はヒトを対象とする専門職であることから、専門分野における臨床研究や教育ができる人材の育成が謳われています。臨床研究ができる管理栄養士が必要で、管理栄養士が臨床研究をすることが専門性の向上に繋がるのではないかとの思いがあります。
ちなみに、AND (栄養と食事のアカデミー、旧アメリカ栄養士会)は、CKD(慢性腎臓病)の食事療法を提案しておりますが、我が国では主に医師がそれを参考に食事療法の指針を作成しています。また、3、40年前と比較して、管理栄養士の病棟での専門性が高まったようなことを耳にしますが、それは医療全体がチームで取り組む体制が進んできたからで、必ずしも管理栄養士のベッドサイドでの実力が高まったわけではないと感じています。医療に携わる他の職種の専門性の発展と比較すると、今一度、養成のあり方からの検討も問われるのではないかと感じています。種々の事柄を提案するには、エビデンスが問われます。そのため、栄養学を基にした研究が重要です。現在、様々な疾患の治療ガイドラインが出版されており、食事療法に関しての推奨レベルは高いですが、必ずしもエビデンスレベルが高いとは言えません。大学院を修了して臨床で活躍することも選択肢の一つと考えていただき、これからは、研究スキルを身に付け臨床研究ができる管理栄養士が多く生まれることを期待しています。臨床現場と管理栄養士養成に携わり、取り止めもない雑感を書かせていただきました。振り返りの機会をいただきました津田とみ栄友会会長へお礼申し上げます。」
寺本氏は、今後もご自身の益々のご活躍とともに、専門性を有する将来の管理栄養士の人材育成に大きく期待されています。

睦眉会

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稲井 道子  いない みちこ

徳島大学医学部附属助産婦学校 昭和43年卒業
元日本助産師会徳島支部長
(一社)徳島県助産師会 助産師

【略歴】
昭和43年3月 徳島大学医学部附属助産婦学校卒業
昭和43年4月 永井助産院 (平成3年3月まで)
平成 5年4月 いない助産所開設
平成11年4月 介護認定審査委員(平成19年9月まで)
平成18年4月 日本助産師会徳島支部長(平成21年4月まで)
平成20年7月 徳島県公安委員(平成22年6月まで)
【受賞】
平成16年  第48回徳島県社会福祉大会会長表彰
平成20年  第52回徳島県社会福祉大会知事表彰
平成21年  第38回徳島県医療功労賞
平成21年  松村志保子賞
平成24年  公益社団法人日本助産師会会長表彰

稲井道子氏は、昭和43年に徳島大学医学部附属助産婦学校(11期生)を卒業され、母親が所長を務める永井助産院に就職されました。助産師である母親から助産の知と技と愛を学び、妊産婦や乳児、そして家族の支援者として活動され、平成5年には独立して、“いない助産所”を開設されました。その後は主に徳島県東部地域において、妊産婦?新生児委託訪問指導員?板野町母子推進委員?板野町民生児童委員?徳島県公安委員?板野町消費生活相談所の相談員?板野町介護ヘルパーとして独居老人訪問介護支援など多くの役割を果たされてきました。また、平成5年から現在まで板野町手話サークル会長として、聴力障害のある妊産婦の支援と後輩の指導に当たられています。さらに、日本助産師会徳島県支部長として会を引っ張り、現在もなお、徳島県委託事業の東部リーダーとしてご活躍されています。地域?社会への多大な貢献により、幾多の賞を受賞され、今なお勢力的に活動されるお姿は、地域で活躍する女性のロールモデルとなっています。

蔵歯会

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松村 佑季  まつむら ゆき

徳島歯科学院専門学校 歯科衛生士科 専任教員

【略歴】
平成25年3月 徳島大学歯学部口腔保健学科 卒業
平成25年4月 社会医療法人 川島会 川島病院 入職
平成31年3月 徳島大学大学院口腔科学教育部口腔保健学
        専攻博士前期課程 修了
平成31年4月 徳島歯科学院専門学校 歯科衛生士科 入職
現在に至る

松村氏は徳島大学歯学部口腔保健学科の第3期生であり、病院で歯科衛生士として勤務後、大学院に進学し、学位を取得されました。修了後は、徳島歯科学院専門学校に就職され、専任教員として学生の教育に携わっておられます。
現在は、歯科予防処置の科目を担当され、スケーリングやプロービングなど歯科予防処置に必要な知識の講義およびマネキンによるスケーリング実習をされています。
また、歯科衛生士専任教員講習会に参加し、教員として日々研鑽を積んでおられます。

薬友会

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川添 和義  かわぞえ かずよし

昭和大学薬学部 臨床薬学講座天然医薬治療学部門 教授

【略歴】
昭和62年3月 徳島大学薬学部薬学科卒業
平成4年3月   大阪大学大学院 薬学研究科薬品化学専攻
        博士後期課程修了
同年      博士(薬学)大阪大学
【職歴】
平成4年4月 福山大学薬学部 助手(天然物化学)
平成6年7月 徳島大学薬学部 講師(生薬学)
文部科学省在外研究員として中国医学科学院薬用植物研究所(北京)において研究従事
(平成12年5月1日 - 平成13年2月28日)
平成15年7月 徳島大学薬学部 助教授(生薬学)
平成17年7月 徳島大学医学部?歯学部附属病院 助教授(臨床薬剤学)
       副薬剤部長(併任)
平成20年4月  徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部 准教授
       副薬剤部長(併任)
平成27年10月   徳島大学大学院医歯薬学研究部 教授(臨床薬学実務教育学)
平成29年4月  昭和大学薬学部 教授(臨床薬学講座 天然医薬治療学部門)

川添和義氏は薬学部を卒業後、大阪大学で博士(薬学)を取得されました。その後福山大学薬学部、徳島大学薬学部、徳島大学病院を経て、平成29年から、日本でも数少ない臨床系の生薬学研究室である臨床薬学講座天然医薬治療学部門を主宰されています。
川添和義氏は薬学部時代には薬科学研究室(小林茂教授)でヒガンバナ科植物のアマリリスの成分研究に取り組まれ、また生薬学研究室にも村上光太郎先生が主催されていた「植物研究会(植研)」に(川添先生曰く、“勝手に”) 参加して,民間薬調査に取り組まれました。平成6年から平成29年までは徳島大学薬学部?医学部で教員として勤務され、薬用植物園の開放事業、文部省在外研究員としての活動や海外調査研究,病院勤務などを経験されましたが、これらの活動の集約が現在の業務につながっていると思います。
川添和義氏が勤務されている昭和大学は医療系総合大学として8病院3200床をもつ都内最大規模の病院を擁する大学で、臨床で活躍できる優れた医療人の養成を第一義にしていることから、臨床に直結した研究や教育が求められています。川添和義氏はこれまでの経験で培った天然物化学,漢方薬学をベースとした臨床研究?教育を強力に推進されており、また近年オープン予定の薬用植物園の園長として設計?管理に関わるとともに、植物園近隣の方々へのサービスにも積極的に取り組まれています。
川添和義氏からは薬学部に向けて『歴史の長い徳島大学薬学部は徳島だけではなく中四国全域の中心となるべき大学だと思います。そのためにも,せっかく医歯薬学が一つのキャンパスにありますので,それを活かして他大学にはない薬剤師を養成していただきたいと思っています。これから6年制に移行するとのことですので,ぜひとも中四国における薬学部の雄として全国に誇れる医療人養成に力を入れていただきたいと思っています。』というメッセージをいただきました。
薬友会より、川添和義氏の今後益々のご活躍をお祈り申し上げます。

工業会

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川上 剛司  かわかみ たけし

徳島大学工学部建設工学科 昭和62年3月卒
株式会社IHI 取締役 常務執行役員
社会基盤?海洋事業領域長

【略歴】
昭和62年3月 徳島大学工学部建設工学科卒業
平成元年3月 徳島大学大学院 工学研究科 建設工学専攻修了
平成元年4月 石川島播磨重工業株式会社 機械鉄構事業本部
       橋梁事業部(現、(株)IHI)
平成24年4月 株式会社IHIインフラシステム 取締役 海外プロジェクト室
       IZMITプロジェクト部長
平成29年4月 同社 代表取締役社長
  新老虎机平台2年6月 株式会社IHI 取締役 常務執行役員 社会基盤?海洋事業領域長

川上剛司氏は,平成元年に大学院修了後,石川島播磨重工業株式会社(現IHI)に入社されました。平成23年には,当時世界第4位の吊橋であるイズミット湾横断橋建設プロジェクトにおいて,プロジェクトマネージャーとして橋梁上下部工の設計から施工までのフルターンキー工事を統括し,約6年間,トルコ共和国に駐在されました.そこでは,1日1,000人を超えるトルコ人スタッフやワーカーと共に働き,42ヶ月という短工期で横断橋を開通させることに成功されました.この開通式典はわが国のニュースでも大きく取り上げられましたが,実はその二日前に空港テロが発生していたため,多数の警備やスナイパーたちが配備されるという緊張した中で行われていたそうです.
また,皆さんの記憶にも新しいと思いますが,平成30年9月の台風21号により関西国際空港連絡橋がタンカー船衝突により大きく破損した災害時には自ら陣頭指揮をとり,全面開通までの復旧工事にあたられました.この工事は,実は7ヶ月という驚異的なスピードでなされており,国内外で大きな話題となりました.このような功績が学協会でも高く評価され,平成29年には一般社団法人日本橋梁建設協会の理事に就かれ,新老虎机平台2年6月には土木学会国際貢献賞を受賞されました.
今後は,「これからは自身の研鑽にも励みつつ,社内外を問わず,次世代のエンジニア育成に努めていきたい」とおっしゃられています.

徳島大学同窓会連合会ニュースレター第25号
発行日: 新老虎机平台2年12月1日
編集: 徳島大学同窓会連合会事務局
連絡先: 〒770-8501
徳島市新蔵町2丁目24番地
国立大学法人徳島大学総務部同窓生?基金室
TEL 088-656-9981

最終更新日:2020年12月7日

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