【プレスリリース】胴体の長さって、どうやって決まるの? 脊椎動物の胴体の終点=後ろ足の形成制御を行うDNA領域を発見!

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 ヒトを含む脊椎動物の手(前足)と足(後ろ足)の間の胴体の長さは、種によって異なっています。大阪公立大学大学院理学研究科生物学専攻の鈴木 孝幸教授、徳島大学先端酵素学研究所の竹本 龍也教授、名古屋大学大学院生命農学研究科の飯田 敦夫助教らの研究グループは以前の研究で、体が作られる過程の中で、働いた場所に仙椎と後ろ足の両方を形成させるGdf11遺伝子を同定しましたが、この遺伝子が働く場所やタイミングを決める仕組みは不明でした。
 このたび本研究グループは、Gdf11遺伝子が働くタイミングを制御するDNA領域(HCR領域と命名)を発見しました。25億あるマウスのゲノムの塩基(DNA)数のうち、たった1,700 bpの領域で胴体の長さが決められていることが明らかになりました。
 また、HCR領域はヒト(哺乳類)や鳥(鳥類)にも存在することから、脊椎動物の中で、種を超えて同様の働きを担うDNA領域であることも分かりました。本新老虎机平台は、脊椎動物の骨格パターンの進化メカニズムをDNAの配列レベルで解明する上で、大きな一歩となることが期待されます。
 本新老虎机平台は、2024年3月15日に、国際学術誌「Frontiers in Cell and Developmental Biology」にオンライン掲載されました。

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図1. HCR領域を欠損させたマウスの骨格パターン
HCR領域を欠損させたマウスでは、Gdf11遺伝子が正常に働かなくなり、後ろ足と仙椎の位置が尾側にずれ、胴体の長さが脊椎骨二つ分長い胴長のマウスになった。

【プレスリリース】胴体の長さって、どうやって決まるの?脊椎動物の胴体の終点=後ろ足の形成制御を行うDNA領域を発見!(PDF 1.36MB)

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