自然科学系

系の詳細

自然科学系は、現代社会の諸問題を解決するためには物理科学、化学、地球科学、生物科学などの基礎的科学が工学知識と融合?総合することが不可欠であることを理解した上で、それら基礎科学の基礎知識や専門知識を涵養します。物理科学分野では、宇宙科学、素粒子物理、物性?材料科学などの理論?実験物理学を、化学分野では有機?無機化学、物理化学に基づく物質の構造?性質?反応などに関する基礎化学を、生物科学分野では、遺伝子、細胞、発生など生体分子レベルから個体や進化に至る基礎生物科学について、地球科学分野では、地球表層を構成する地層?岩石を対象とした地質学について、各分野において基礎から先端的な内容まで広く教育?研究が行われます。こうした教育?研究に“ものづくり”を見据えた工学教育を連携させることで、社会や地域の様々な問題に取り組み、持続可能な社会や地球環境の実現?発展に向けて取り組んでいくことのできる技術者、研究者、教員などの人材育成を目指します。

各分野の研究テーマ

物理科学分野

物理科学分野では、宇宙物理?素粒子物理?物性物理の研究をしています。宇宙物理では、宇宙暗黒物質の探索や大型望遠鏡による宇宙構造の観測を進めながら、最先端の計測装置を開発しています。素粒子物理では、原子よりも小さなクォーク、ニュートリノなど、物質世界の基本的な構成要素の性質を理論的に調べています。物性物理では、超伝導体や超イオン導電体の物性解明?新物性の発現に取り組むなど、超伝導磁石やリチウムイオン2次電池などの現代の先端技術の基礎となる研究を行っています。

化学分野

化学系研究分野では、物理化学,無機化学,分析化学,有機化学の基礎から応用まで様々な研究が行われています。
?新規有機金属錯体の合成と触媒、機能性物質としての応用
?機能性天然物質の探索と高機能化
?ストロンチウムを用いる有機合成反応の開発と応用
?グリーンケミストリーを指向した環境調和適応型有機合成反応の開発
?複合酸化物、多孔質材料および固体触媒の表面物性と電子構造に関する研究
?環境水システムと地球大気の超微量物質の無機化学と分析化学

地球科学分野

石田:アジアと古太平洋プレート域の地球環境変遷や地層の形成環境を、地層に記録された生物界の変遷から 解析します。
村田:四国? 九州の秩父帯?四万十帯における大規模衝上断層や褶曲?屈曲など、地質構造に関する研究を行っています。
西山:地表環境下で進行する地 形?地質プロセスに関する研究。特に、岩石の風化、地すべりなどを扱います。
青矢:主に構造地質学や岩石学の手法を用い、変成岩の形成と上昇に関わるテクトニクスを究明します。

生物科学分野

微生物のもつタンパク質の構造と機能の相関を調べてその有効活用を考える研究、動物の細胞分化や器官形成のしくみを遺伝子のはたらきを通して調べる研究、発生現象をゲノム科学的な立場で包括的に理解しようとする研究、生物の進化のしくみを分子レベルで理解するための研究などを行っています。

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