「薬学部学生の薬局?病院実務実習をとりまとめる部署として、平成17年4月に「臨床薬学実務教育室」が設置されました。その後、平成28年4月からは大学院が併設された「臨床薬学実務教育学分野」として新たに出発をいたしました。
 薬学部6年制が開始になって既に10年を過ぎましたが、薬剤師に求められる資質は年々高くなり,それに応じて実習も変化してきました。平成27年度より改訂?コアカリキュラムがスタートを切り、そこには実務実習のこれまで以上の重要性が謳われています。
 当分野では、10年後に指導者となりうる高い水準をもった薬剤師を育成していくことを目標として、実務実習事前学習をはじめ薬局?病院における実務実習などの臨床薬学教育における指導やコーディネートを行っています。各医療施設との連携をとりながら、よりよい教育を受けられる環境を整備し、医療の世界で活躍する高い資質を持った人材の育成に務めています。
 これからの薬剤師は必ず研究マインドを持つことが要求されてきます。そのために、当分野では実務実習における問題点を臨床薬学的観点から考察をしたり、実際に薬局や病院においてのコホート研究など将来の研究のヒントとなるような研究を推進しています。さらに、実際の医療に直結する新規がん抗体医薬の開発研究や、漢方薬などの天然医薬品に関する臨床応用や生薬材料に関する研究など、臨床薬学に結びつく多彩な研究を推進しています。」
  また、教育面での研究以外にも、薬剤師業務に直結したテーマの研究や新規がん抗体医薬の研究などを行っており、更なる医療への貢献を目標としています。

臨床研究情報公開用文書

研究室について

主な取組概要

 ◆実務実習事前学習

 学生は病院?薬局実務実習に行く前に、「実務実習事前学習」として、大学で基本的な知識、技能、態度の学習を行います。
 例えば、調剤実習では、模擬処方せんにより処方せん監査、医師への疑義照会、薬袋の作成、計数調剤(錠剤、カプセル、外用剤)、計量混合調剤(散剤、水剤、軟膏剤)、調剤鑑査の一連の調剤業務の基本を経験します。当教室では、患者個々に合わせた質の高い医療を実践できる人材育成のためのプログラムを作成しています。

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 ◆病院実務実習

 主な実習施設である徳島大学病院薬剤部には、実習期間中、当教室職員が常駐し、指導薬剤師の先生方と協力して直接実務実習指導を行います。学外の病院で実習する場合には、当教育室教員も病院を訪問し、指導薬剤師の先生方と連携がとれるように努めています。

 ◆薬局実務実習

 徳島県薬剤師会や協力薬局の指導薬剤師の先生方と連携し、様々な試みを実施してきました。実習薬局と大学との連携維持のため「徳島大学薬学部薬局実務実習ニュース」を定期的に発行するとともに、薬局における各々の実習内容を共有し実習効果を高めることを目的として、学生主体で行う「薬局実習情報交換会」の開催もサポートしています。

米国ノースカロライナ大学(UNC)薬学部症例検討ビデオカンファレンス

 共同でビデオ会議システムを用いた日米の学生同士の症例検討会(SGD)を実施しています。
 将来、臨床現場の最前線で薬剤師として働くことを考えている学生、および世界で活躍しようと考えている(英語の必要性を感じている)学生には、臨床現場に即した症例検討の方法を学ぶ?米国の薬学性と友達となるとても良い機会となっています。
 ※本番で有意義なディスカッションを行うために、まず学内で症例検討を行っています(日本語)。

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徳島大学臨床薬剤師交流ネットワーク(TPN)

薬学部の学生と薬局薬剤師、病院薬剤師が共に学び、交流する場として、主に医療関係者を講師とした研修会を開催しています。

→ TPNの開催日程など詳細はこちら

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