おわりに:今後の学修に向けて

          徳島大学高等教育研究センター教育改革推進部門 部門長 吉田  博

 SIH道場を終えて、大学での「学修」について何か見えてくるものはありましたか?これから徳島大学生として学修し、未知なる世界を「探求」していく学生生活が始まります。SIH道場の授業で学んだことや体験したことは、みなさんの心に一打の刺激を与えたかもしれませんが、大学での学修を行うためのほんの第一歩にすぎません。みなさんは、まだまだ固まっていない熱い思いを持っています。SIH道場の教育プログラムは修了しても、この精神は忘れずに、その熱い思いに対してさらなる刺激を与えて、鍛えてほしいと思います。

 SIH道場では大学での学修の基礎を学び、そして大学生としての「学修」をスタートさせました。ここからは、この動きを止めないように自ら実践していくことが最も重要になります。このSIH道場の中には大学での「学修」における重要なエッセンスが入っていました。SIH道場を通して行った1)専門分野の体験、2)ラーニングスキルの習得、3)学修の振り返りは、SIH道場だけで学び終え、完成するものではありません。継続して、繰り返し実践していくことが一番大切です。その実践によって、みなさんが大学卒業後においても生涯にわたって社会で活躍していくための基盤となる力を育んでいくことに繋がっていきます。

 SIH道場で学んできたことを実践する場は、これから始まる日々の大学生活の中にたくさんあふれています。例えば、共通教育科目や学部の専門科目の授業の中でSIH道場において、学んだ知識やスキルを実践する場面はいくつもあります。1)大学での学修は、制限なくどこまでも広がっていて、とても楽しく感じることがあります。一方で、辛く厳しい時や思うように取り組めない時もあります。そんな時は、身近にいる先生に尋ねてみましょう。これはもっとも簡単にできる(間接的な)専門分野の早期体験になります。専門分野の研究や最先端の情報、今の学修のもう少し先を見据えることで自分自身の動機づけを自分で行っていきましょう。2)大学の授業では、文章を書く機会やプレゼンテーションを行う機会、グループワークを行う機会が山のようにあります。これらすべてが、生涯にわたって社会生活を行う上での基盤になり、身につけたスキルはさまざまな場面でみなさんを支えてくれます。そして、3)学修経験を振り返り、そこから「教訓」を引き出し、次の学修(行動)に繋げましょう。できる大人は、「経験から学ぶ力」が優れていると言われています。学修を振り返る習慣を身につけ、自分で次の学修を設計できるようになれば、みなさんの成長はどんどん加速していくことでしょう。

 さあ、みなさんの徳島大学での「学修」が始まります。


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SIH 道場のプログラムはいかがだったでしょうか。
大学での学修を行うための準備をする機会になりましたか。
徳島大学には「教育について考え提案する学生?教職員専門委員会」が設置されています。
そこでは、徳島大学の教育や学生生活について調査や検証を行い、
改善策などを提案することがで きます。
SIH道場について、受講者である学生のみなさんから意見や提案を出してみませんか!? 
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教育について考え提案する学生?教職員専門委員会.pdf (PDF 1.09MB)