新老虎机平台5年度徳島大学全学FD推進プログラム
                                                        「授業設計ワークショップ」実施報告


■開催日
 8月28日(月)~8月29日(火)

■参加者
 21名

■目 的
 各大学における教育の質向上への課題が高まる中、実質的なFDの取り組みを進めるための全学FD推進プログラムとして、本ワークショップを毎年実施しています。このワークショップでは、教育の質向上及び問題解決のための相互交流と日常的な教育改善を重視しています。また、授業について教員同士が学び合う場を提供する事で、教育の質向上のためのコミュニティ形成につながることを目的としています。

■目 標
  1.FD活動の理念、活動計画を理解することができる
  2.授業を計画し、実施し、評価する方法を体得することができる
  3.授業研究の仕方を理解し、実践することができる
  4.FD参加者同士の仲間づくりができる

■概 要
 このワークショップでは、主に授業設計と教育技術に関する理論と実践を学んでいきます。主な活動内容は、シラバスと授業計画の作成、模擬授業等です。体験を通して、授業の目的、到達目標の設定、授業実施の留意点、評価方法等について理解し、具体的な授業計画を立て、模擬授業を実施します。これらの活動を通してご自身の授業について考え、振り返ることで、実践的な教育力の向上を目指します。(ワークショップまでに、講義ビデオによる事前学習を行い、シラバスと授業計画書を事前に作成します。)

■アンケート調査
 プログラム終了直後,参加者を対象にアンケートを実施しました。
 「a.授業設計ワークショップは全体的に満足できるものだった」については、全ての参加者が「そう思う」「どちらかといえばそう思う」に回答をしており、おおむね参加者からは高評価を得られたと考えられます。また、「b.授業設計ワークショップは期待を上回る内容だった」についても、全ての参加者が「そう思う」「どちらかといえばそう思う」に回答する結果となりました。「c.授業設計ワークショップの目標を達成するよう努力した」については「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」を合わせた回答をした参加者は昨年よりも増加し、全ての回答者から肯定的な評価を得られています。これらの回答から、今回の参加者からのワークショップについては高い評価を得られたとともに、参加者も積極的にワークショップに参加することができていたと言えます。その要因としては、やはり対面開催に戻ることで、参加者が集中してワークショップに参加し、講師やスタッフ、参加者同士の積極的な交流が行われたことが挙げられます。
「d.事前課題に積極的に取り組むことができた」の設問では、「そう思う」の回答者は昨年より大きく増加する結果となったものの、「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」を合わせた肯定的な評価は減少することとなりました。ワークショップが大学院入試や学会発表といった時期と重なることに加え、今回は事前課題のフィードバックを早めに行えるよう、事前課題も早めに提出を求めました。これらの結果、事前課題に取り組めた参加者とそうでない参加者の二極化が生じたと考えられます。
 「e.今後も、授業設計ワークショップを継続していくべきだと思う」については、全ての参加者が「そう思う」「どちらかといえばそう思う」に回答する結果となりました。また、「そう思う」と回答した参加者の割合は昨年同様に50%を超える結果となりました。このように、実際に参加した教員には本ワークショップの意義は伝わったと考えられます。今後はこの結果を維持しつつ、より本ワークショップの意義を学内に周知し、参加者が円滑に本ワークショップに参加してもらえるような環境を整えることが重要となるでしょう。
 自由記述では、まず「現在のあなたにとってレベルアップが必要なスキル?知識は何ですか。具体的にお書きください。」については、学生とのコミュニケーションを必要としている記述や、話し方や内容のまとめ方等知識の伝達に関する技術、アクティブラーニングの導入の仕方等、多様な記述が見られた。授業が対面形式に戻ったことで多様な授業形式が可能になり、それにより参加者に応じて多くの課題が浮かび上がることとなったと言えます。
続いて「「授業設計ワークショップ」に参加して良かったと思われる点を、具体的にお書きください」については、ワークや模擬授業、およびそれらに伴う意見交換を通じて、参加者自身がこれまでの授業を振り返り、改善すべき点を把握できたという記述が見られました。それ以外にも、他の参加者との積極的な交流を通じて刺激を得られた、アドバイスをもらえたといった、参加者間のコミュニケーションの意義に言及する記述も多く見られました。

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■運 営
 徳島大学FD委員会/高等教育研究センター教育改革推進部門 

(WS1日目)
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(WS2日目)
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ご不明な点などございましたら,下記アドレスもしくは,電話でお問合せください。
教育支援課教育企画係 メール:kykikakuk@tokushima-u.ac.jp 
           電 話:088-656-7679 内線(82)7125

徳島大学全学FD推進事業も紹介していますのでぜひご覧ください!
http://www.tokushima-u.ac.jp/highedu/reform/